説明
2019年5月29日
日本金液株式会社
春日井市御幸町1ー3ー2
TEL (0568) 34ー7300
FAX (0568) 34ー7800
金液の成分について(証明書)
一般的な金液(赤金)では、金液を磁器等に塗布して焼成した場合、樹脂成分などの有機物はすべて分解し、金属または金属酸化物のみが焼成被膜成分として残ります。
焼成被膜を構成する成分は、発色を決定する金、表面調整成分のロジウムおよび釉薬との付着材成分のビスマスやクロムなどを含有しています。
構成成分の比率は以下の通りです。
金(Au) 95 ~ 96 %
ロジウム( Rh )、クロム( Cr)、ビスマス( Bi ) ・4 ~ 5 % ( 3種合計)
当該金液の焼成被膜成分は金含有比率が95 %以上であるため、純金度表示では概ね23K (カラット)となります。
金液の成分について(証明書)
金液や金ペーストは、成分中に粒子成分を含まない金属レジネート(有機金属化合物ともいう) によって構成されております。つまり、金およびその他の金属を溶解させ、原子または分子状態の金属とレジン(樹脂)を化学反応させたものです。
金液自体の成分は、金属レジネートとそれらを溶解するための有機溶剤によってできている為、 SDSなどには金属成分の他に樹脂や有機溶剤の成分が記載されています。
金液を陶磁器やガラス器等に塗布して焼成した場合、樹脂成分などの有機物はすべて分解し、金属または金属酸化物のみが焼成被膜として残るため、焼成被膜成分について以下にご説明いたします。
焼成被膜成分
金(Au) ・・・・・全成分中の約95 %以上が金の含有量となります。
焼成膜中の主成分であり、発色を決定する成分です。 95%以上
ロジウム( Rh) ・・表面調整剤です。金合金の融点を上げより安定してブライトな金膜を
作り、また表面硬度を高める効果のある添加金属成分です。 0.1 ~ 1 ℃%
クロム(Cr) ・・・釉薬との界面調整剤です。この成分は釉薬との界面に働き、
密着安定性などに寄与する添加金属成分です。 0.1 ~ 1 ℃%
ビスマス( Bi ) ・・釉薬との接着剤(付着剤)成分です。 1 ~ 4%
※上記の配合例は、一般的なブライト金液(赤金)の代表的な例です。
※金以外の添加金属成分量は、合計で約5 %以下となります。
※金以外の成分は、金属酸化物となり焼成被膜成分中に含まれます。
※黄味、青味系の金液には、銀(Ag)を加えることがあります。また、白金色系の場合は、白金( )又はパラジウム(Pd)を加えホワイトゴールドとします。
金の含有量が95 %の場合、純金度表示では22.8K (カラット)となります。
当該金液の例では、金含有量が95 %以上であるため、概ね23K (カラット)となっています。
以上
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